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❝未来創造の輪❞ (1)

  • 執筆者の写真: 奥住 良一
    奥住 良一
  • 2020年4月25日
  • 読了時間: 3分

『未来に向き合う経営者へのメッセージ!』      2020年4月22日

 

現在人類は地球レベルで、未曽有のリスクに直面しています。

過去の体験や既存の知識だけでは、十分かつ適切な対策にはなりません。

技術と科学の進化に伴い、世界は点から線に、線から面に、面から立体に

へと成長し、その変化を謳歌してきました。


 しかし、今日人類は、僅か0.1マイクロメートルの目に見えないコロナウイ

ルスに苦しめられています。享受してきたはずの近代文明が、世界的な感

染の脅威に晒され、人命と経済の危機が迫っています。


 私たちは、自分たちと未来の人類の存続と幸せのために、今何をしなけ

ればならないかを決断し、行動することが急務となっています。

 コロナウイルスが世界的に蔓延し、各国は感染の拡大防止に懸命に取

組んでいます。その取組みは、それぞれの国の国民性や責任者のリーダ

ーシップによって様々で、その対応と成果も異なっています。どの取組み

が最適かは、現段階では結論がでません。日本の政治と行政の対応は、

関係者は必死に取りくんでいるものの、各施策の取組みの内容と実行へ

のスピードの遅さには、専門家だけでなく国民からの不満と苛立ちが増し

ています。


  この世界的な危機に向き合うために、これまでの価値基準を劇的に変

化させること(パラダイムシフト)が不可欠です。

  現在の状況は、緊急時という認識は正しくありません。「有事」として、

認識と「自覚」を持つべきです。平時の状況でも、緊急対応はあります。

それは通常の管理・経営状況の価値観での対応です。しかしながら、

「有事」というのは、平時に「正しい・適切」という価値判断が、根本から

否定され、通用しないということです。相手は、ウイルスでも人々の安全・

生活・生命が脅かされる状態は、「戦争」と同様に「有事」として、どう取

組むかに真剣に向き合う覚悟が必須です。

 そこでは、「私だけは」、「自分には関係ない」等のスタンスは、社会の

一員としての責任を果たしていないことになります。


 もう一つ、「有事」を認識する際に必要なのは、「平時」の内容も同時

に存在し、その両方への対応を迫られるということです。外出制限があ

っても、人々は食事をし、生活し、その他の病気にもなります。


 しかしながら、政治・行政・大企業等それぞれの執行に関わる多くの

責任者の価値観が切り替わっているようには思えない発言が随所に見

られます。

 「状況を見てから」「感染拡大」を見てからという対応は、平時の際は、

適切であっても、今直面している問題への最適解とはいえません。

 人類にとって未体験で、かつ、正解がない問題であり、更に、目に見

えないことで、状況も十分かつ迅速に把握できない状況下で、執行責

任者のとるべき判断は、前例に囚われず、これから起きうる状況につい

て、複数のシナリオを構築し、仮説を立て迅速にかつ果敢に行動する

ことです。

 執行責任者のリーダーシップとは、答えが見えない問題の解決に挑

戦することであり、その勇気と決断が未来を決めるといっても過言では

ありません。


更に、有事の場合には、国が、政治家が、行政がやることの批判だけ

でなく、一人ひとりが当事者で、「自分に何ができるか」「自分は何を

すべきか」という命題に真摯に向き合い、行動することが、国民として

の対応を決定し、最も重要かつ有効な拡大防止策になります。


 日本では他の国と比し、為政者と国民との「信頼関係」が大変低い傾

向があります。この難局を乗り越えるには、その双方が、「有事」の意味

と重要性を理解し、一人ひとりの「心理的変革」がこの窮地を救う源とな

ります。



 
 
 

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〒178-0063  東京都練馬区東大泉4-28-2

  アイ経営研究所 代表 奥住 良一

TEL: 090-8348-4446

Email: aiiinstitute88@gmail.co

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